たき火の魅力
暗闇にゆらゆらと揺れる炎に、静寂にパチパチと弾ける音。
ついつい時間を忘れて、次から次へと薪をくべてしまう。もう深夜だとわかっていても、また一本また一本と火が絶えないようにと薪をくべる。
火とともに進化してきたヒトのDNAに刻まれた本能が私をそうさせるのだろうか。
リラックス感だけでなく、外なのにまるで家の中にいるような不思議な安心感をたき火は与えてくれる。
焚き火だけをしに、決して近くはないキャンプ場にふと思い立って足を運ぶこともあるほど僕はたき火に魅了されている。
そんな僕が考える、たき火を始めるのに最低限必要な道具を今回はご紹介したいと思う。なお薪や火おこし道具に関してはこちらの記事では省かせて頂きたい。
焚き火台
焚き火をこれから始めるという方は、もしかしたら地面で直接火を起こす直火を想像されるかもしれない。
しかし、近年直火ができるキャンプ場は珍しい。燃え残った炭を放置したまま帰ったり、木の根の上でたき火を行うなどマナーを守れない人々がキャンプ人口の増加とともに増えたことが原因だ。
なのでほとんどのキャンプ場で、焚き火をする際は焚き火台の使用が義務付けられている。
たとえ直火OKなキャンプ場があったとしても、初心者の方は焚き火を十分に楽しむためにも焚き火台の使用をおすすめする。焚き火台を使ったほうが木の根などを焦がすこともほとんどないし、後始末も的簡単だ。何より焚き火台の方が火を維持しやすい。
最近では有名ブランドからガレージブランドまで様々な焚き火台が登場しているが、その中でも私が愛用している焚き火台がこちら。
組み立て式の木製家具を中心に展開するアウトドアブランドYOKAの「COOKING FIRE PIT」だ。
幅50cm、高さ約32cm、奥行き27cm、重さ約5kgという堅牢な作りだ。
4つの鉄のパーツを組み立てて使うというシンプルな構造の中に無骨さとスタイリッシュさを感じる。
その無骨さとスタイリッシュさを兼ね備えたデザインと、どんなに重い鍋を乗せてもしっかり支えてくれるという強固な作りに惹かれて、すぐに購入を決めた。
ロストルと側面にはYOKAとブランドのデザインが施されている。暗くなるとより一層目立つ。
価格:16,500円 |
焚き火シート
次に必要になるのは焚き火シートだ。
焚き火シートとは耐火耐熱性能のついたシートで、焚き火台の下に敷くことによって地面の芝生や動植物に熱のダメージを与えるのを防ぐ効果がある。
先ほどの焚き火台をご紹介した画像で焚き火シートを使用していないが、この時私自身も焚き火を始めたばかりで知らず知らずのうちに地面にダメージを与え続けていた。
一番ダメージが際立ったのはこちらの時だ。
焚き火台の下の芝生が長時間の熱で枯れてしまっている。
私自身、火から地面までだいぶ距離が開いているから大丈夫だと考えていたが、お分かりの通り焚き火台の下はかなり熱くなっている。
私自身もそうだが、皆さんも綺麗なキャンプ場でキャンプを楽しみたいはずだ。
ところどころこういった焼け跡ばかりでは気が滅入ってしまう。
これ以来、私は芝生や植物が生えているところでは焚き火シートは引くようにしている。みんなが気持ちよくキャンプ場を利用するためにもこういった配慮が必要だ。
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火消し壺
最後にご紹介したいのは「火消し壺」だ。
焚き火をする上で一番大切、そして大変なのが後片付けだ。次に使う人だけでなく、次自分が来た時にもが気持ちよく使うためにもキャンプ場は永遠に綺麗に保ちたい。
なので、たき火に限らずキャンプをする上では後片付けが最も重要だ。
しかし、たき火の後片付けは大変だ。灰や炭が残るし、完全に消火するのに数時間かかることもある。
私が焚き火を始めたばかりの頃も、燃え残りの処理と消火はいつも悩みのタネだった。
地面にばらまくのはもちろんだめだ。炭は一生分解されない。肥料になるとも言われているが、多すぎると悪影響を与える。また、まだ燃えていたら火事を起こす可能性だってある。
そんな悩みを解決してくれたのが火消し壺だった。
火消し壺は金属製の壺で、そこに燃え残った炭や薪を入れて蓋をする事で燃焼に必要な酸素の供給を止め消火する。
水をかける事がないので、消火した燃え残りは持って帰り次のキャンプの時に再利用する事ができる。
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みんなが永く焚き火を楽しむために
今回ご紹介させていただいた、たき火に最低限必要な道具である「焚き火台」、「焚き火シート」、「火消し壺」はマナーを守って、みんながこれからもずっと焚き火だけでなくキャンプを楽しむために必要な道具だ。
キャンプ場を訪れると、地面に燃え残りの炭が捨てられていたり、直火でゴミなどが燃やされているのをよく私は目の当たりにする。
最近、キャンプ歴が長い人たちがSNSなどで燃え残った炭が地面に放置されている画像を投稿して批判しているのもよく見る。
知らないことをやれと言っても、できないのは当たり前なので私はあまり責めたくはない。しかしそれらが積み重なって、多くのキャンプ場が閉鎖になっているのも事実だ。私もそういうキャンプ場が増えてくると悲しい。
皆さんも、知らず知らずのうちにマナーを犯さないように、そしてこれから永くみんながキャンプを楽しめるよに、最低でも今回ご紹介した3つの道具は買い揃えてから焚き火を始めてほしい。